セレンディピティ通信

鶏肉や人参、ごぼう、蓮根、竹の子、さといもなどの
根菜類たっぷりの「筑前煮」が大好きな私です。

一人暮らしをしていた大学時代、定食家さんや
お友達のお母様手作りの美味しい煮物に出会って、
「クッキングパパ」などの料理マンガのレシピを参考に、
案外美味しい「筑前煮」が作れるようになりました。

バブリーなあの時代は今のように携帯電話もインターネットもなくて、
クックパッドなんて便利なレシピ検索サイトもまだなかったですね。

実家から送ってくれる自分では買えない「どんこ」などの高級椎茸や、
スライスしてくれた質のいい鰹節などの素材の美味しさにずいぶん助けられていました。
近くに風情のある八百屋さんがあったので野菜を買って、
時間をかけて丁寧に下ごしらえして作っていました。

その頃の時間はすべて自分のために使える時間だったので、
新しい料理や沖縄では手に入りにくい珍しい食材を使った料理、
時間のかかる煮物にチャレンジする時間は
私にとって、それはそれはクリエイティブで
穏やかなワクワク感に満たされた瞑想的な時間でもありました。

冷凍食品も上手く活用できず、
温調理器のシャトルシェフも知らなかったのに
よくやっていたな〜と思います。




最近は冷凍技術も向上して、探せば美味しくて、
ここまで心配りしてくれて「大満足！」という商品に出会えます。

ニチレイの「彩る7種の和風野菜」は久々のヒット。
いんげんが「別袋」になっているので、
根菜類や鶏肉を煮込んでから、最後に入れることができ
出来上がったお料理の色合いがキレイです。



料理することが大切なお仕事になった今は、
料理はあの頃のように、ストレス解消や
瞑想的な時間ではなくなりましたが
このような美意識を感じる商品を活用して
美味しいもの家族に作ってあげたいです。